詳細プロフィール
アリス・エール――
明るく天真爛漫、自己紹介と同時に場の空気を自分色に染めてしまう王道アイドル。
その笑顔と歌声は、かつて一つの世界を席巻し、デビュー曲【世界一☆ありす宣言!】はオリコンランキングの頂点に半年以上君臨したという。
本人はそれを自慢げに語るが、どこか冗談めかしており、
「すごかったんだよ~♪」と軽く笑って済ませる。
だが、その実績が本物であることは、彼女がひとたび歌えば誰の目にも明らかだ。
本名はリブラ・エイセガ。
その正体は天界に生きる存在――ガブリエラ。
癒しと祝福を司る系譜に連なる者であり、本来ならば地上に降りることすら稀な存在である。
しかし彼女は、天界の静かで厳かな祝福の在り方を好まなかった。
「祈るだけじゃ、届かないこともあるでしょ?
だったら、歌ったほうがいいじゃん!」
そうして彼女は、祝福を“アイドル”という形に変えた。
笑顔、歌、声援、コール&レスポンス――
人の感情そのものを媒介にして力を循環させる、極めて異端の癒し手となったのである。
現在、彼女が降り立ったのは
墓石街(トゥームストーン・ストリート)。
本能と戦いを求める者たちが集い、死と隣り合わせで生きるこの街は、
一見すると彼女にはあまりにも不釣り合いな場所だ。
だがアリスは言う。
「だってここ、感情がすっごく強いんだよ?
怖いとか、悔しいとか、必死とか。
それなら……ボクの歌、きっと必要でしょ?」
彼女のジョブは治療師。
だがその治療は、包帯や呪文よりも先に“歌”が来る。
戦いで傷ついた者の隣で、
あるいはサルーンの即席ステージで、
彼女は変わらず明るく、楽しげに歌う。
それは肉体を癒すというよりも、
折れかけた心を立ち上がらせるための歌。
「まだ大丈夫」「まだ戦える」と思わせるための祝福だ。
本人はその力を特別だとは思っていない。
「ボク、元気にしてるだけだよ?
みんなが笑ってくれたら、それでいいじゃん♪」
ただ一つだけ、彼女の中に秘められた影がある。
かつて、どれだけ歌っても、どれだけ想っても、
”届かなかった存在”がいたということ。
その記憶は決して語られない。
けれど彼女は、戦いの前や別れ際に、必ずこう言う。
「大丈夫だよ。
ボク、最後まで歌うから」
それは仲間への言葉であり、
そして自分自身への誓いでもある。
今日も墓石街のどこかで、
場違いなほど明るい声が響く。
――世界いちばん☆ありすです!
その歌は、戦場ですら止まらない。
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