詳細プロフィール
狩音 英二は元々ただのカードゲーム好きの少年だった。
スリーアミュレッツの実力は校内最強で、放課後に他の生徒から勝負を挑まれる事が度々あった。
一方学業は疎かで、たまたま適性があった英語と習い事のカンフーのお陰で乗り越えられた体育以外の成績は劣悪だった。
校内でライバルがいなくなり戦いに飢えた英二は、スリーアミュレッツ公式大会への出場を志願した。両親は息子が勉強をサボっている事を良く思っていなかったものの「優勝賞品のカードは遠い将来高く売れる」と考え、渋々大会に向けて時間を割く事を承知した。
日頃の研究や鍛錬が功を奏し、県予選、地方予選を順調に突破した。
殆どの試合で平均より短いターンで勝利した為、ファンの間では優勝候補と見なされていた。
だが大会当日、全ては一瞬にして狂ってしまった。
会場前でタクシーから降りた英二は、暴走して歩道に突入した車に撥ね飛ばされ、建物の壁に頭をぶつけて死亡した。
そして騒然とする現場に突如謎の男が現れ、英二に近寄った矢先に英二の死体と共に姿を消した。
命を落とした筈の英二はどことも分からぬ空間で目を覚ました。
目の前には事故現場に現れたのと同じ男がおり、英二に語りかけた。
「私は元々スリーアミュレッツの力で世界を支配し、お前と対峙する筈だった者だ。だが、こうなってしまった今ではそうも言っていられない。私は物事の順序を重んじる性格で、例え世界征服に好都合であっても秩序を乱す者を良く思わない。だからお前を蘇らせた。」
目の前の男が何を言っているのか分からなかった英二は
「俺はこれから大会に参加するんだ! 早く元の場所に戻してくれ!」
と言った。
「この姿で大会に出られると思うか?」
そう言うと男は鏡を見せた。そこには頭のおよそ半分がモンスターの物に成り代わった自分の顔が映っていた。
「頭部の損傷が激しいから、ネザーデーモンの頭蓋を移殖して無理矢理機能を回復させた。このまま人前に出れば、混乱を起こして大会どころではなくなるだろう。」
「私が見る限り、あの車はお前を狙って撥ねていた。他に被害者はいなかったほか、何より衝突後に停車していたからだ。お前というやがて最強のプレイヤーとなる存在を危険視した何者かがお前を未然に始末したのだろう。」
「私はその頭を完全に再生する方法を探すから、その間にお前はお前を始末しようとした奴を探し、始末して来い。そして今度こそ私とスリーアミュレッツで勝負しろ。」
そう言い残すと男は姿を消し、英二は現世に連れ戻された。
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